【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「とりあえず、此処じゃ人が多いから場所移動しよう」


奏哉があたしの手を握るとまた奇声があがった


“きゃー!!”じゃなくて“ぎゃー!!”だから早く此処から逃げたい


「玲央、行くぞ」


「俺、ついて行って良いの?」


「当たり前。お前に話がある」


3人で誰も居ないところへ向かった


「此処なら誰も来ないだろう」


奏哉はベンチを見つけると腰掛けた


あたしもその隣に座るとすぐに抱き寄せてくれた


「奏哉、この人誰?」


「紹介するよ。大学で仲良くなって一緒に居る三宅玲央(ミヤケレオ)。仁みたいにチャラいヤツ」


あたしは小さく会釈する


「チャラいヤツって失礼な。俺にも紹介せろよ」


「言われなくても紹介するっての。俺の奥さんの花歩」


“奥さん”って間近で言われると恥ずかしいな。
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