【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「花歩…?」


花歩は荷物を持ったまま動かない


「花歩?どうした?」


荷物を置き花歩に近付いた


「そーや…助けて…」


それだけ呟くとしゃがみ込んだ


「震えが止まらない…」


確かに花歩は震えていた


俺は後ろから抱きしめる


「大丈夫だから…」


抱きしめているとだいぶ震えも治まっていた


しばらくして気づく


「花歩、熱あるぞ」


「やっぱりそうか。あたしね、熱出すと稀に震えが起きるんだ」


「片付けは後からな。今はゆっくり休め。じゃないと片付けも出来ねーよ」


「じゃあ、知歩に悪い気がするけど…。我が儘言って良い?」


“何…?”と優しく語りかける


「ギュッてしてほしいな」


その頼み方が知歩にそっくりで…


だけど、花歩の方が寂しそうに見えた
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