【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「離して…。お荷物だけにはなりたくない」


震えも治まってない


それに、離して欲しくて俺の胸を叩く花歩


「離さない。熱があるのに…。それにお荷物だなんて思ってねーよ。」


「本当にそう思ってる?嘘つかない?」


上目遣いで見てくる花歩は不安そうだった


「俺、嘘はつかない。知歩も嘘つくのは嫌いだったからな。」


花歩は安心したのか身を預けた


「頼ってごめんね?頼る人が居ないから分からなくて…」


「頼って良いよ。分からなかったことがあれば聞けば良い。俺も居れば麻依も居る」


花歩を安心させるように頭を撫でる


「ありがと」


「暴れて疲れただろ」


俺は花歩を抱き上げた


「降ろして!!」


「暴れるなって。熱、上がるぞ」


そう言うと花歩は大人しくなった
< 78 / 830 >

この作品をシェア

pagetop