【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「知歩を亡くして恋なんてしないって決めてた。毎日が真っ暗だったんだ。そんな俺に光を与えてくれたのは花歩だった」


花歩に出会ってなければ恋なんてしてない


「花歩となら幸せになれるって。この子となら未来を約束できるって思ってた。だけど、神様はそんなに甘くない」


「奏哉、待って」


玲央は俺の話を止めた


「その話、俺が聞いて良いの?」


あまりに深刻だったから止めたんだな。


俺は小さく頷くと再び続ける


「俺らは幸せだったよ。」

花歩のおかげで久しぶりに幸せって思った


「だけど、その年の夏に花歩が元カレから暴力を受けて捻挫、後にショッピングモールで子供を庇い刺され意識不明。捻挫かと思ったら骨折」


あの時の出来事は未だに忘れられないこと


それだけ衝撃的だったんだ。
< 815 / 830 >

この作品をシェア

pagetop