【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
俺はしっかりと花歩の手を握る


「奏哉の家族って温かいな。こんなの初めてだったよ」


「うちはいつもあんな感じさ。」


「それが俺には羨ましいんだよ」


……だろうな。


見てて分かったよ


「玲央君、さっき未咲さんが言ってたように、また来て良いからね?」


「ホント?」


「あぁ。家で良かったらいつでも遊びに来い。娘達の相手していいから」


暗がりながら笑顔になった玲央の表情が見て取れた


「双子ちゃんも奏哉の妹も可愛かった。もっと早く会いたかったな」


こんなに喜ぶんならもっと早く会わせるべきだったか…?


「また、奏哉とおいで。あたしと双子で待ってるから」


「花歩ちゃんは優しいね」


花歩は信頼してる人、誰にでも優しい


甘えてくれるのは俺だけなんだけどな。
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