【完】恋した相手は元カノの妹～キミに溺愛中～

「花歩、どうした？」


「お父さん、帰って来ないって。」


なんだかんだ言って帰って来ないのは寂しい


奏ちゃんはいつの間にか眠っていた


「花歩ちゃん、利一さん帰って来ないのよね？」


「はい。」


「遠慮せずに泊まりなさい。拓海、奏を頼んで良い？」


未咲さんの言葉に拓海さんは奏ちゃんを抱き上げて行ってしまった


「奏哉、ちょっと席外して」


未咲さんは奏哉も追い出してこの部屋にはあたしと未咲さんだけ…


「花歩ちゃん、我慢してる？」


……我慢？


「何をですか？」


「本当は寂しいんじゃない？」


未咲さんに促されソファーに座ると抱きしめられた


「甘えたくても甘えられないんでしょう？奏哉にだって…。」


未咲さん、分かってるんだ。


「奏哉に甘えられないのは知歩ちゃんの彼氏だからよね」


あたしは小さく頷いた