続・ねえ、『好き』だよ?
第10話*再恋愛。
また、俺達の恋愛は、始まった。
この前は、俺の浮気で終わってしまったな・・・。
自分を追い詰めていたとき、必ずアイツは来る。

ピンポーン...
「幸♪」
「おう!奏!!入れよ。」
「うん☆」

奏は、いつものように元気で、明るかった。
まるであの時とは、全然違った。
あの表情を作らせてしまったのは、俺か・・・。

「奏・・・。」
「何?」
「誤りたい事がある。」
「え・・・・・・?」
「あの時は、ごめんな。」
「う、うん。あぁたしが飽きたんでしょ?」
「飽きてないよ、大丈夫・・・。玲那が押し付けてきたんだよ。」
「本当?」
「本当。」
「信じるね、幸のこと。」
そのニコッと笑ったときの顔が好き。
初めて、奏が笑ったとき、俺は、COOLなイメージがあった奏のイメージが変わった。そばにいると、なぜかHAPPYになるってことを知った。

あのとき、奏が『好き』って言っていなかったら、俺は、ずっと『好き』って気持ちを抑えていたのかもしれない。今このとき、奏と一緒に居られるのは、奏のおかげかもしれない。

「ありがとな、奏。」
「え・・・?」
「いや、なんでもないッ!」
「恥ずかしがんばくてもいいんだよ、でも恥ずかしがってるところかわいいなァ♪」
「そ、そうか???」
「きャはははは♪かわいいーかわいいー」

可愛いといわれて、さらに恥ずかしさが増すよ、奏。
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