続・ねえ、『好き』だよ?
「と、当然?」
「う・・・ん。すッ好きならァねェ・・・・。」
奏がまた更に泣き始めて困ってしまう。
でもさ、こういうときって、『あぁ・・・俺がこいつを守ってあげなきゃな』って思うときでもある。
「幸・・・。あたしのこと好きなんだね・・・?」
「そ、そうだよー!当たり前だよ。」
「ありゃまァ!こんな時間ン・・・・・・・。」
「帰っちゃうの?!」
「う、うん。ごめんねェ・・・。」
「ううん、大丈夫。またァ・・・今度なァ。」
「うんッ☆」
元気よく・・・ってゆゥか、なんであんなに楽しそうなんだ?

“浮気”かなァ?

「違う違う!ありえるわけないな、あんな奴が浮気なんてさ♪」

でも、心配になる。
別れるのに、悲しみを隠すために笑っているのか・・・?
浮気だから、HAPPYだから、笑っているのか・・・?
悩みってこんなことなのかな。こんなちっぽけなことでいいなかな。もっと大きい悩みを持ってみたいもんだ。



次の日...
今日は、休みだから、奏の家に行く事にした。

ピンポーン...
「はいはァ~い♪」
いっつも、奏のお母さんは、元気ハツラツ。俺の母ちゃんも見習って欲しいものだ。
「か・・・」
「あらァ~!幸クン!!!奏かしらァ~?」
「はッはい。」
「まってなさァ~い♪」
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