SKY~空~
「もぅ…怖い思いはさせねぇから…」
雷斗さんの
声も震えてる…
「倉庫行く…?」
『はぃ…』
私と雷斗さんは
ショッピングモールを出て
バイクに乗って
昨日の倉庫に向かった。
雷斗さんの
背中が小さくみえる…
あんな経験
初めてだから
少し怖かった…
倉庫にはすぐついた。
「行こっ」
雷斗さんは
もぅ手を繋がなかった。
空色の髪の毛が
フサフサと風で揺れている。
倉庫の中には
昨日と同じくらい
特攻服に身を包んだ
男の人がたくさんいた。
雷斗さんが通ると
頭を下げて
「こんちわっす‼」
と、言っていた。
やっぱり
雷斗さんはすごい人なんだと
改めて思った。
昨日みたいに
奥に進んだ。
「こんちわっす‼」
金髪の人が頭を下げた。
「あっこいつ俺の弟だよ」
「荒伎 日向って言います‼」
雷斗さんに
そっくりだ…
『元村 理沙ですっ』
「日向は理沙ちゃんと同じだったょな?」
「高2っす」
『同じですねっ♪』
「俺なんかに敬語使わないで下さいょ‼」
『わかった…じゃぁ日向くんって呼ぶね♪』
「…うっす///」
え?
日向くんの顔が
みるみるうちに赤くなっている
『どーしたの?』
私は日向くんの顔を
覗き込んだ。
「うわっ‼今、見ないで下さい‼」
『え?』
「すっげぇ恥ずかしい…」