SKY~空~

ん…

目を冷ますと

真っ白な天井が目に映った

「理沙!」

隣には奈那美とお母さん
龍くん,奏くんがいた

やっぱり,雷斗の姿はなかった…

「念のため,3日間入院ょ…」

と,お母さんは言って
病室を出て行った

「理沙…」

龍くんが口を開いた

「私たち外にいるね」

奈那美と奏くんも
出て行った

「ごめんな…?」

『なんで、龍くんが謝るの…?』

「全部俺が悪いんだよ…俺が二人の関係を壊したんだ」

『違うよ!』

「そうなんだよ!雷さんじゃないと…理沙を笑顔に出来ねぇんだよ…」

あれから…笑ってない

「こんな風に理沙が倒れて,目が腫れるほど泣いて,笑わなくなって…理沙が理沙じゃなくなってきてんだよ…そんな風にさせたのも,俺なんだよ…」

「あれから,雷さん…荒れてんだょ。意味のない喧嘩して,たくさんの人を病院送りにして…いろんな女と遊んで…」

雷斗が雷斗じゃなくなってきてるんだ…

「性格も全然変わってきてんだよ…」

「俺は…あの後SKYを抜けたんだ…」

嘘…
あんなに雷斗を慕っていた
龍くんが…SKYを抜けた…?

私のせぃだ…

『ごめんなさい!龍くんがどれだけSKYの事を好きか知っているのに…私…私…』

「理沙は悪くない…俺が悪いんだから」

龍くん…
どうしてそんなに
優しいの?

どうして私を責めないの…?

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