SKY~空~

「あっこれがあたしの彼氏の奏だよっ」

奈那美が奏くんを
紹介してくれた。

「奏でーすっ 奈那美と同じで高二だよっ」

『理沙ですっ』

私はぺこりと頭を下げた。

「理沙ちゃん可愛ねっ」

空色の髪の毛の人が
口を開いた。

『え…』

「理沙は恋愛経験がなく彼氏も作った事がないピュア純粋ちゃんだょっ」

『ちょ‼奈那美‼余計な事言わないでょ‼』

「まじでっ⁉理沙ちゃん処女⁇」

奏くんが驚いて
言ってきた

「ちょっと奏‼理沙に変な事聞かないでくれる⁇」

奏くんと奈那美が
言い合いをしだした。

でも、奈那美
幸せそぅ…

奈那美は恋愛経験豊富で
恋で泣いたり恋で笑ったり
恋で悲しんだり恋で嬉しがったり
奈那美はいろんな事を知っている。

それに比べて私は…

「理沙ちゃんっ」

振り向くと、少し離れた所に
空色の髪の毛の人が
私に向かって
手招きをしていた。