SKY~空~
「お二人さーんっ!朝からラブラブ見せつけないで下さーい!」
えっ?
『奈那美⁉いつからいたの⁉』
「親友の存在にも気付かないなんて…」
「橋川 ルウ!」
奈那美がいきなり
ルウの名前を呼んだ
「はい…」
「理沙,泣かしたら殺すからね?」
「泣かすわけねぇじゃん。俺は理沙を笑顔にさせるから」
「ふふふっ…だったら,大丈夫ね!王子様!」
奈那美はルウの肩を軽く
叩くと,何か小声で言って
行ってしまった
『奈那美…なんて?』
「秘密!言う時になったら言うよ!」
なんだろー?
てか,理沙泣かしたら殺す…って
お父さんみたい…(笑)
それから,午前中の授業は終わり
今は,奈那美とランチTime!
今日は珍しく
屋上じゃなくて,教室で食べてます。
「単刀直入に聞くけどー、橋川の事どう思ってんの?」
『え…?』
ビックリして
箸で掴んでいた,タコさんウィンナーを
弁当箱に落としてしまった
「ぶっちゃけさ…気にはなってんでしょ?」
気になってる…?
わからないょ
『まだ…さ,自分の気持ちが分からないんだよね,まだ雷斗の事を気にしている自分もいるけど…ルウの笑顔が頭から離れない時もある,ルウの言葉一つでドキドキする事もある…』
「理沙…それはもぅ…恋の始まりだよ」
『え…?恋の始まり…?』
「元彼が気になるのは…当たり前。でも他に好きな人が出来たら元彼の事なんて忘れちゃうんだょ…」
そうなんだ…
私は,ルウが好きなの…?
『今日ね…日向くんと,雷斗について話すんだ…』
「そーなの?」
『うん…これで,終わりにしようと思う…』
「理沙…前に進んだね」