SKY~空~
私は,教室の隅で
友達と楽しく話している
ルウを見た
え?
ルウも私を見ていたのか
バッチリ目が合ってしまった
が ん ば れ
ルウは口パクで
こう言った
私は笑顔で頷くと,
ルウも笑顔を返してくれた
「愛されてるね…」
『えっ…?』
「橋川は理沙をずっと見守ってるよ」
そうなの…?
やばぃ…ルウの笑顔が
頭を散らついている…
「理沙ー?顔,真っ赤ですけどー?笑」
『嘘⁉』
触っただけでもわかる…
真っ赤だ…
恥ずかしい!
「理沙…!頑張るんだよ!」
『うん…!』
それから午後の授業が
始まり,みるみるうちに
放課後になってしまった
「理沙」
隣のルウが話しかけてきた
『ん?』
「待ってるからな」
『うん!行ってきます!』
「行ってらっしゃい」
私たちは笑顔で別れて,
私は校舎を出た
校門の前には
私服姿の日向くんがいた
『日向くん!待たせてごめん!』
「大丈夫っす!」
『バイクじゃないんだ?』
「あっ…はい。バイクだったら音がうるさくて迷惑かなと思いまして…」
『…ありがと』
日向くんは
赤くなった
「じじじゃあ!そこの店に入りましょうか?」
『うん…』
私と日向くんは
近くの喫茶店に入った
私は,カフェオレ
日向くんはブラックを頼んだ
『日向くん,ブラック飲めるの?』
「ガキじゃないんすょ?笑」
『あははっ…ごめんごめん!笑』