SKY~空~
私は一度
奈那美の方を振り向くが
ドキッ
奈那美と奏くんが
キスをしていた。
目のやり場に困るょー…
私はその場にいるのは
ちょっと気が引けたので
空色の髪の毛の人の所に行った。
「俺はSKYの1代目総長 荒伎 雷斗です(あらぎ らいと)」
総長って…
私も聞いた事がある
噂がある…
それは…
女をもて遊んで
飽きたら捨てる。
のと
目が合ったら
三秒で瞬殺とか…
どの噂も信じがたい噂だ
『元村理沙です』
「理沙ちゃんって彼氏いないの?」
『はぃ…』
「じゃぁ、俺彼氏候補になろっかなぁ♪」
『からかわないでくださいょー…』
「本気って言ったら?」
『ぇ…?』
「あははっ理沙ちゃん可愛いなっ」
からかわれた…
でも、簡単に
可愛いとか言っちゃうんだ…
ポンポンっ
ぇ…
今、雷斗さん
私の頭をポンポンとした…
「難しい顔すんなって…おいで」
雷斗さんの顔が
目の前に来た時はビックリした。
くっきりとした
大きな二重に
若干焼けている肌に
高い鼻に薄い唇。
かっこいい顔に
空色の髪の毛が
合っていてドキドキする。
私は雷斗さんに手を引かれるがままに
外に連れられた。
「はい」
ヘルメットを渡された。
『ぇ…?』
「後ろ乗って?」
雷斗さんの表情に
いちいちドキドキする…
私は改造された
バイクの後ろにまたがった。
「しっかりつかまってろよっ」
雷斗さんの腰にゆっくりと
手を回した。
でも、緩かったらしく
雷斗さんが
私の腕をきつく掴ませた。
「んじゃ、行くぞー」
ブゥゥンッ
エンジン音が
合図のようにバイクが
動きだした。
思っていたよりも
速くてジェットコースターみたいだった
でも、風が気持ちよくて
心は暖かかった。
雷斗さんの背中は
一見華奢な体に見えたが
私よりも遥かに大きな背中は
やっぱり男の子なんだなと
感じさせたっ。
30分ぐらい
走っていてついた先はー…
「ついたょっ」
その場所は
綺麗な海だった。
「行こっ」
雷斗さんが
さり気なく私の手をとり
歩きだした。
雷斗さんの手は
指は長いけど
ゴツゴツしていた。