SKY~空~

髪はどーしよっかな…

全体的に,緩く巻いてーっと
化粧は,お人形さんっぽく!

よし!
決まりだ!

全てが決まった時は
もう夜の11時だった

よし,明日に備えて
寝よう!

と,私は眠りについたのだった

また,夢を見た

今度はルウじゃない…


雷斗だった…

どぅして…?
今さら出てくるの?

別れたばかりの時は
何度,願っただろうか…?

夢でもいいから
雷斗に会いたい…と。

でも,その願いが
叶う事はなかった

どれだけ,雷斗を
想って泣いても
夢に雷斗が出てくる事はなかった…

まるで,雷斗が
私を拒絶しているかのように…

夢の中の雷斗は
あの頃みたいに,
優しく笑いかけてくれた…

そこに…ルウが来た

なに,このリアリティな夢…

ルウが私の手を握ると

雷斗は悲しげな,切なげな
表情を浮かべて
私たちと反対方向に歩きはじめた

どぅして,そんな顔するの…?

雷斗…
答えてょ…

なんで…あの時
私は本当の事が言えなかったのかな…

本当の事を言って
雷斗を引き止めていたら…

あの時,龍くんを見捨ててまで
雷斗について行っていたら…

私たちの関係は
あの頃のままだった…?

なんで…

雷斗は離れていっちゃったの…?


雷斗…

雷斗は…幸せでしたか…?
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