SKY~空~

気付いた気持ち


私は無我夢中で走った
途中,転けそうになったけど
気にせず,走った


愛しい人がいる場所にー…


ウィーンッ

私は病院につくと,受付に走った


『すいません!荒伎雷斗の病室はどこですか⁉』

「ちょっと落ち着いて下さい」

『落ち着いてなんていられません!早く教えて下さい!』

絶対,可笑しい人って思われてる

でも,そんなの気にしてられない

「…508号室です」

『ありがとうござぃます!』

508号室…
つまり,5階だ…

エレベーターなんて
待っていられない

早く行かなきゃ…

雷斗が…

悪い予感ばかりが
頭を過る…

私は階段を全力疾走で
上った

508…
508…


あっ!あった!

ネームプレートには
確かに,荒伎 雷斗
と,書かれていた

私は呼吸を整えて,
ドアを開けた

ガラガラ~

「理沙…」

え?

雷斗は元気そぅだ…

『あれ…?雷斗,大丈夫なの…?』

奏くんの言い方では
ヤバイ状態って感じだったんだけど…

目の前の雷斗は
普通って感じだ…

「なんでここに?」

『え?…奏くんから連絡があって…』

「おぃ,奏…」

「あははっ…てか,もう素直になりなよ。二人とも!」

え?

「いつまでも意地張ってないでさ!」

「理沙…今日いたやつは?」

え?なんで知ってるの…?

『埋め合わせ…雷斗の代わりだと思って接してた…だけど,違ったの…雷斗の代わりなんていないんだって気付いたの…』

「雷さんが何で事故ったか教えてあげよっか?」

「おい!奏!余計なこと…「いつまで誤魔化す気ですか⁉SKYの総長はそんな奴なんすか⁉違うっすよね⁈自分の信念を貫く人が雷さんじゃないんすか⁉」

奏くん…

雷斗は黙って俯いた

「今日,理沙ちゃんと男が楽しそうに歩いているのを偶然雷さん見ちゃったんだよね…それで,機嫌悪くなって,バイクかっ飛ばして,事故っちゃったんだよ」

え…?

雷斗…
私,勘違いしちゃうょ…?

期待してもいいの…?
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