SKY~空~

「なんで俺がSKYって名付けたか分かる…?」

私は首を横に振った。

「SKYって空って言う意味でさっ青いじゃん?だから、空みたいに美しく海みたいに大きくって言う意味なんだっ…だから俺の髪は空色なんだょ…」

暴走族の名前に
そんな意味があったなんて
知らなかった…

それに、SKYって
雷斗さんが創り上げて来たんだ…

『素敵だと思いますっ…SKYも雷斗さんの空色の髪の毛も…』

「ありがとっ…理沙ちゃん」

雷斗さんの特攻服は
他のみんなと色が違った。

雷斗さんの色は
水色…空色だった。

空色が似合うのは
雷斗さんしかいないと
私は確信したんだ…

自分の気持ちも…

「携番交換しない?」

『はぃっ‼』

特攻服から
出てきた携帯は
やっぱり…ー

『空色なんですねっクスッ』

「笑うなょーでも、理沙ちゃん笑っていた方が断然可愛いよっ」

またまたからかって…

私と雷斗さんは
携番を交換した。

「そろそろ帰るかっ」

『はぃっ』

「家送るよっ…どこ?」

『二丁目です』

「りょーかいっ」

ブゥゥンッ

また来た道を戻った。
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