SKY~空~
家の前についた。
『ありがとぅござぃます…』
「ううんっ電話するなっじゃ、またなっ」
ブゥゥンッ~
雷斗さんが小さくなって
見えなくなった。
雷斗さんに会った時から
ずっとドキドキする…
なんだろぅ…この気持ちは…?
雷斗さんの
笑った顔が頭から離れない。
ガチャ
家の中に入った。
「おかえりっ」
『ただいま』
お母さんはいつも通り
よるご飯の支度をしていた。
私はそのまま
二階の自分の部屋に向かった。
制服を脱いで部屋着に着替えた。
ブーッブーッ
電話だ。
ディスプレイを見ると
【奈那美】
『もしもしっ?』
「もぅーっ理沙ぁ?どこ行ってたのー?しかも、雷さんと一緒にぃ」
『えっえっと…』
言うのに少し
戸惑った。
何故か言いたくないなと
思ってしまった。
「まぁいいや!笑 明日詳しく聞くから!」
『わかったぁ』
ブチッ
明日は質問攻めかなっ…
“理沙ちゃん”
私の名前を呼ぶ
雷斗さんの声が
頭の中にグルグルと
リピートされている。
私、可笑しいょ…