SKY~空~
次の朝
私が学校に行くと
「りぃさぁちゃん♪」
目の前には
奈那美の不気味な笑顔があった。
私は仕方なく
昨日あった事と
可笑しな現象を話した。
「それって…」
『ん?』
「やっぱり気付いてなぃんだ…それって、理沙は雷さんの事が好きって事じゃん‼」
『………好き?』
え?私が?
雷斗さんの事が好き?
「やっと理沙も初恋かぁ‼応援するかんねっ‼あ…でも……」
『どーしたの?』
「雷さん彼女いるょ⁇うちらの一個上の先輩‼この学校だよ‼確か…美也って言う人‼」
そぅ…なんだ…。
すっごく
悲しい気持ちになった…
どぅして…?
私が雷斗さんの事が好きだから?
『そっか…』
「恋するのは自由だょ⁇彼女持ちとか関係なぃから‼」
ガラガラ〜
「HRはじめるぞー」
担任が入って来たから
会話は中断され
奈那美は自分の席に戻って行った。
「今日はもうすぐ体育祭だから体育祭の係り決めるぞー。一人ずつ聞いていたららちがあかないからくじ引き形式で行くぞー。そっちの列から引きに来てくれ」
ガサガサッ
私が引いた紙に
書いてあった係りは
“リーダー”
嘘…最悪…
一番なりたくなかった係りなのに…
「理沙何引いたの⁇…あちゃー笑 嫌いなやつじゃんww」
『最悪だょ…奈那美は⁇』
「私は女子ダンス担当だょ」
いいなぁ…
「リーダーと副リーダは前に出てこーい」
私は席を立ち前にでた。
「おー、元村がリーダーかっ‼頑張れょ‼」
副リーダは
楓山 尋 (あきやま ひろ)くんだった。
少し話した事があるくらいだ。