鳥籠
私は、由樹が怖くて怖くて
痛くて痛くて,逃げ出したかった。
だから私は由樹がいないときを
狙って逃げた。
由樹から遠ざかりたいの
一心で必死に走った。
走りすぎて歩くのも辛いと思った時
目の前に海が見えた。
その瞬間私は死を決意した。
ゆっくり、でも確実に深く暗い
海に足を進めて行った。
これでもう、由樹を苦しめなくて
いい。
私も苦しい思いをしなくてすむ。
由樹…。助けてあげられなくて
ごめんね…。