stand up!!





「良かったわね。第二戦に突入しなくて」



「しないよ、こっちは肩痛めてんのに、思いっきりあいつを殴れるわけないじゃん!!!」



怪我してなかったら第ニ戦に入っていたのかよ…と凜子は呆れたため息を出す。



第二戦とは、いわゆる“ケンカ”のことである。



「しっかしまぁ、これであんたも懲りたんじゃない?」



「何が!?全然!!!むしろ宣戦布告してきたから!!!!」



浩は満面の笑みでブイサインをした。



凛子はまたため息を吐くと同時に、凛子の携帯電話がなった。
表示画面には部長の文字。



さぼってんのばれたかー
そう思いながら、電話を保留にした。



「それじゃあ、あたし行くわね」



浩はありがとうと言って、手を振った。
凛子は浩の頭を軽く撫でてから、更衣室を後にした。












< 13 / 43 >

この作品をシェア

pagetop