stand up!!
まさか、自分がこういう状態に陥るとは…。
良そうもしない出来事だったため、脳の機能が停止しそうであった。
小早川はに言われた。
お前の着替え姿など見たいやつはいないという言葉。
反論したが、実は浩も思っていたことであった。
浩は男勝りの女の子であり、浩を女の子扱いするほうが珍しいと思う。
浩は呆れながらも、なぜ不審者らしき人がいるのかと考えた。
更衣室に入ったとき、確かに鍵をかけて、滝沢がさぼってて、滝沢に小早川の愚痴をいいながら湿布を貼って、着替えようと思ったら寝てしまって…。
寝る前に滝沢の携帯に上司と思われる人から電話が来て、その電話に出ずに滝沢が出て行って…
あ、
滝沢が出ていったとき、鍵閉めてない…。
今、浩はやってしまったーという顔をしているのだろう。
自分で撒いた種だ。
どうするべきか…。
薄く目を開き不審者を確認すると、不審者らしき人が浩のロッカーをあさっていた。
その様子を浩はじっと見ていた。
浩は混乱しながらもまだ、冷静に物事を考えられる脳の機能までは停止していなかったようだ。