stand up!!
「いつまで寝そべっているつもりだ!!安城!!!」
威厳のある声が澄み渡った。
その声の主は言うまでもない。
「小早川少佐…」
小早川 航介(こばやかわ こうすけ)少佐。
池田少佐と同期で、28歳。
池田少佐と比べ、いつも眉間にしわ寄せてるし、すぐ怒る。
口悪いし…。
「次は武道だ。他の奴らはもう行ったぞ!!お前はいつまでここにいるとつもりだ!!俺の目の前でサボるつもりか!!?」
しいて言うなら、小早川少佐は鬼!!
そして、あたしの敵!!!!!!!!!
「なんですか~少佐。あたしの着替え見たいんですか?」
浩は小早川にケンカ口調で言った。
浩と小早川はいつもこんな感じだ。
相手の言ったことに食って掛かる浩、そしてその挑発に乗られまいとしても買ってしまう小早川。
これほど面白い光景はないと、池田は微笑む。
「お前の着替えを見たがる男がどこにいる!!いたら連れて来い!!!!お前の着替え姿など、目の保養にならん!!!!!」
「ひどー!!いいですよ、連れてきますとも!変態少佐!!!!」
「おぉ、そうか。それはいつになることだろうな!!ガキ猿!!!!!」
あららー、今日は小早川が一枚上手だったかな?
「今に見てろ小早川!!!」
浩は言いながら走り去っていった。