stand up!!
いつもは鬼少佐だけど、たまにいい人になる。
なんて言ったら、また鬼少佐に戻るんだろうけど!
「ねぇ、浩。心の声が声に出てるよ。」
「えっ、全然わかんなかった!」
「でしょうね、ほら後ろ、少佐いるよ。」
ゆっくりと振り返ると、想像通りの顔をした少佐が腕を組み立っていた。
やっちまったな…、後悔先に立たずとはこういうことか。
「安城!お前というやつは!階級章返せ!没収だ!」
「えぇー!嫌です。これだけはぜーったいいやだー!!!」
「没収と言ったら没収だ!」
「いやいやー!!ほら、右肩まだけが人!」
「そんなに体を動かせるのなら、大丈夫だろうが!何、まだけが人扱いされようとしている!!
「カッチーン!何が、大丈夫だ!このケガはアイツのせいになってるけどな、本当は少佐が!」
「おい、貴様!何を口走っている?!でたらめもいい加減にしろ!」
「本当にことでしょうが!!」
「いつまで続くんだろうね。」
「そうですよね、はは。」
浩と小早川の姿を遠くから、池田と凛子が眺めていた。