16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~
「うん!」
名良橋君と出掛けるのは、最初で最後かもしれないなんて考えないでいたい。
その日は元気でいられるかなとか、考えたくない。
純粋に楽しみたい、ただそれだけ。
「……ていうか、梨央さんはどうしたの」
何気に重要なことを聞きそびれていたので訊ねると、名良橋君は私から顔を逸らしてしまった。
「名良橋君?」
「……お前、俺が梨央のこと好きだとか思ってねぇよな?」
「え、違うの?」
思わず聞き返すと、名良橋君からは大きな溜め息が漏れた。
え、なんで溜め息!?
だって名良橋君にとって梨央さんは大切な人で……
「あのなぁ。大切イコール好きは間違ってるぞ。梨央のことは幼なじみで、それ以上でもそれ以下でもない」
「……そっかぁ」
名良橋君と出掛けるのは、最初で最後かもしれないなんて考えないでいたい。
その日は元気でいられるかなとか、考えたくない。
純粋に楽しみたい、ただそれだけ。
「……ていうか、梨央さんはどうしたの」
何気に重要なことを聞きそびれていたので訊ねると、名良橋君は私から顔を逸らしてしまった。
「名良橋君?」
「……お前、俺が梨央のこと好きだとか思ってねぇよな?」
「え、違うの?」
思わず聞き返すと、名良橋君からは大きな溜め息が漏れた。
え、なんで溜め息!?
だって名良橋君にとって梨央さんは大切な人で……
「あのなぁ。大切イコール好きは間違ってるぞ。梨央のことは幼なじみで、それ以上でもそれ以下でもない」
「……そっかぁ」