16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~

青天の霹靂

名良橋君の誕生日には、メールでおめでとうと送った。

ありがとうの後に、ペンギンの絵文字がついていて可愛かったから、思わず保護しちゃったりして。

そして週が明けて、水曜日。



「飯食おうぜ、飯」



高野君がそう言ったのを合図に、いつものメンバーがお弁当やコンビニ袋を持って集まる。

私は、コンビニで買ったおにぎりひとつと、レモンティー。



「あれ、早坂さんそれだけ?」

「……うん、ちょっと太ったからさ。ダイエットしようと思って」

「えー、十分細いのに」

「てか、逆に痩せたように見えるんだけど」



思い思いの意見を笑顔で流し、おにぎりを頬張る。

病気を知ってる高野君だけが、切なそうに私を見ていた。

高野君1人に、あんなこと言うのは酷だったかな……。



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