16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~
「そうですね……」



私の中の名良橋君への好きが、膨らむ。

名良橋君のいいところを挙げてたら、キリないよ……。



「……ゆにおねーちゃん?」



名前を呼ばれ、ハッとすると由羽ちゃんが心配そうに私を見上げていた。

いけないいけない、ぼうっとしてた。

由羽ちゃんの小さな手を握り、先生に会釈してから園を出た。



「由羽ちゃん、今日何が食べたい?何でもいいよ」

「んっとねー、はんばーぐ!」

「ハンバーグ好きなの?」

「うん!それに、おにーちゃんがいちばんすきなのが、はんばーぐなの!」

「そっかぁ、じゃあハンバーグにしよっか。ウサギさんとか作る?」

「つくる!」



家に挽き肉がなかったことを思い出し、スーパーに寄って帰ることにした。



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