16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~
「えっ……!?」



予想外の質問に、思わず持っていたハンバーグを落としそうになる。

それを何とかキャッチし、目を丸くして由羽ちゃんを見た。



「あのね、おにーちゃんにきいたの。ゆにおねーちゃんのことすき?って」

「そ、そんなこと聞いたの!?」

「うん、そしたらね。だいじなこだよっていってた」



由羽ちゃんは意味がわかっていないのか、再びハンバーグを作り始めた。

“大事な子”。

そんなこと言われたら、期待しちゃう。

駄目だってわかってるのに、好きって気持ちが加速しちゃうよ。

まるで、名良橋君に恋することが運命だったみたいだね。



「ゆにおねーちゃん、おにくなくなっちゃったよー」

「え……あ、沢山作ったね!じゃあ焼こっか!由羽ちゃんは危ないから、テレビ見ててくれる?」

「うん!」



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