16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~
やっぱり好きなんだ、ハンバーグ。

可愛いなぁ、と自然に笑顔がこぼれる。



『じゃあ、走って行くな』

「疲れてるでしょ、無理しないでいいよ」

『ばーか、俺はハンバーグとマイシスターズのためなら頑張れんだよ』

「ちょっと待って、マイシスター、ズ?いつから私、名良橋君の兄妹になったっけ」



ハンバーグをひっくり返しながら突っ込むと、名良橋君は溜め息混じりに「夢のないこと言うなよ」なんて言った。

夢現実関係なく、名良橋君の兄妹はやなんだけど。



『まぁ取り敢えず今から行くから!』

「はいはい、気をつけてねー」



電話を切った後、私の頬は緩みっぱなしだった。

名良橋君の言葉ひとつひとつが、私の心をくすぐって。



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