16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~
今まで過ごしてきた時間も、苦し紛れに吐いた嘘も。
全部全部、私の軌跡だと信じたい。
だけど、
「名良橋君がいなきゃ、やだよぉ……」
溢れ出した涙は、冷たい床に小さな小さな水溜まりを作った。
名良橋君の手を握り、額に当てる。
大丈夫、名良橋君はここにいる。
私は、ここにいる――……。
差し込む光の眩しさに顔を歪ませる。
どうやらベッドに突っ伏して寝てしまったようで、微妙に腰が痛い。
と、顔を上げると。
「はよ、早坂」
と、名良橋君が満面の笑みを浮かべていた。
「っ!?」
「何だよ、その鳩が豆鉄砲喰らったような顔」
「だだだだだって、……いつ!?」
自分でも何言ってるのかよくわかんない。
全部全部、私の軌跡だと信じたい。
だけど、
「名良橋君がいなきゃ、やだよぉ……」
溢れ出した涙は、冷たい床に小さな小さな水溜まりを作った。
名良橋君の手を握り、額に当てる。
大丈夫、名良橋君はここにいる。
私は、ここにいる――……。
差し込む光の眩しさに顔を歪ませる。
どうやらベッドに突っ伏して寝てしまったようで、微妙に腰が痛い。
と、顔を上げると。
「はよ、早坂」
と、名良橋君が満面の笑みを浮かべていた。
「っ!?」
「何だよ、その鳩が豆鉄砲喰らったような顔」
「だだだだだって、……いつ!?」
自分でも何言ってるのかよくわかんない。