16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~
パッと名良橋君を見ると、車椅子に座った名良橋君はふっと笑って。
「俺が車椅子な上に、3歳の子連れて回るのは大変だろうって、今日は梨央が預かってくれることになった」
「梨央さんが?」
「うん。由仁ちゃんによろしく、だとよ」
嬉しそうに微笑む名良橋君。
告白したって聞いてたけど、ギクシャクしてなくてよかったな。
そんなことを思いながら、車椅子の後ろに回り込む。
「大丈夫だぞ?腕鍛えられるし」
「筋トレは今度にしてください」
クスクスと笑いながら病室を出る。
名良橋君といると、不調も嘘みたいに思えてきた。
「電車でどれくらい?」
「んーと、2時間くらいかな。ビルとか何にもなくてね、海沿いの町がすっごく綺麗なの」
「俺が車椅子な上に、3歳の子連れて回るのは大変だろうって、今日は梨央が預かってくれることになった」
「梨央さんが?」
「うん。由仁ちゃんによろしく、だとよ」
嬉しそうに微笑む名良橋君。
告白したって聞いてたけど、ギクシャクしてなくてよかったな。
そんなことを思いながら、車椅子の後ろに回り込む。
「大丈夫だぞ?腕鍛えられるし」
「筋トレは今度にしてください」
クスクスと笑いながら病室を出る。
名良橋君といると、不調も嘘みたいに思えてきた。
「電車でどれくらい?」
「んーと、2時間くらいかな。ビルとか何にもなくてね、海沿いの町がすっごく綺麗なの」