16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~
読み終えた頃には、頬を涙が伝っていた。
漏れる嗚咽を堪えることが出来なくて、ただ唇を噛む。
「んだよ……!」
人の幸せばかり願って、自分のことは後回しで。
少し願えば、我が儘だと言って。
そんな早坂だから、俺は好きだったんだ。
「ぱぁぱ……」
「……大丈夫、どこも痛くないよ」
俺も早坂も口にすることはなかったけど、信じてもいいかな。
あの頃の俺達が、お互いになくてはならない存在だったと。
想い合っていたと。
「もう少し大きくなったら、バイクの後ろ乗せてやるよ」
「だ?」
漏れる嗚咽を堪えることが出来なくて、ただ唇を噛む。
「んだよ……!」
人の幸せばかり願って、自分のことは後回しで。
少し願えば、我が儘だと言って。
そんな早坂だから、俺は好きだったんだ。
「ぱぁぱ……」
「……大丈夫、どこも痛くないよ」
俺も早坂も口にすることはなかったけど、信じてもいいかな。
あの頃の俺達が、お互いになくてはならない存在だったと。
想い合っていたと。
「もう少し大きくなったら、バイクの後ろ乗せてやるよ」
「だ?」