16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~
名良橋君は本当に困った様子で腕を見下ろした。
関わりたくない、関わりたくないんだけど……!
「……よかったら、私がするけど」
バスケがどれ程楽しくて、そしてどれ程ボールが恋しいかを私は知っているから。
名良橋君は再び目を見開き、私を見た。
「……何」
「あ、や……意外だったから」
「嫌ならいいよ、帰るし」
「や、頼む」
保健室に入り、名良橋君を椅子に座らせる。
手首を変に捻ったらしく、湿布を貼って剥がれないように包帯を巻いてくれとのこと。
まず湿布を貼り、包帯を巻きながら私は何気なしに訊ねてみた。
「確かうちの学校、バスケ部強かったよね?」
「県大会ベスト8は常連だな」
「へぇ、すごい。もしかして名良橋君、試合に出てたりする?」
関わりたくない、関わりたくないんだけど……!
「……よかったら、私がするけど」
バスケがどれ程楽しくて、そしてどれ程ボールが恋しいかを私は知っているから。
名良橋君は再び目を見開き、私を見た。
「……何」
「あ、や……意外だったから」
「嫌ならいいよ、帰るし」
「や、頼む」
保健室に入り、名良橋君を椅子に座らせる。
手首を変に捻ったらしく、湿布を貼って剥がれないように包帯を巻いてくれとのこと。
まず湿布を貼り、包帯を巻きながら私は何気なしに訊ねてみた。
「確かうちの学校、バスケ部強かったよね?」
「県大会ベスト8は常連だな」
「へぇ、すごい。もしかして名良橋君、試合に出てたりする?」