16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~
その瞳が、全てが、間違っていると訴えている。
私に、今を楽しめと言っている。
「ねぇ、由仁ちゃん。やっぱり……」
「すみません、先生。もう、決めたことですから。それに、3ヶ月後は夏休みに差し掛かってるし、あまり噂にはならないと思うから」
昔見たテレビドラマのワンシーンが、ふと脳裏に過ぎった。
病気を抱えていたヒロインが死んだとき、その友達が「どうして教えてくれなかったの」って泣き叫んでいた姿が。
私には、そうやって泣いてくれる人もいないんだけど。
仮に誰かと関わりを持ったとしても、病気のことを教えるつもりはない。
だって、腫れ物に触るように接されるのは目に見えてるもん。
「でもそれじゃ貴方が……由仁ちゃんが、苦しいじゃない」
私に、今を楽しめと言っている。
「ねぇ、由仁ちゃん。やっぱり……」
「すみません、先生。もう、決めたことですから。それに、3ヶ月後は夏休みに差し掛かってるし、あまり噂にはならないと思うから」
昔見たテレビドラマのワンシーンが、ふと脳裏に過ぎった。
病気を抱えていたヒロインが死んだとき、その友達が「どうして教えてくれなかったの」って泣き叫んでいた姿が。
私には、そうやって泣いてくれる人もいないんだけど。
仮に誰かと関わりを持ったとしても、病気のことを教えるつもりはない。
だって、腫れ物に触るように接されるのは目に見えてるもん。
「でもそれじゃ貴方が……由仁ちゃんが、苦しいじゃない」