16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~
狂い始めた歯車
余命を宣告されてから、凡そ4ヶ月。
気が付けば、私は病院のベッドの上にいた。
「……ん」
「由仁ちゃん……?」
微かに開いた視界に心配そうな表情を浮かべた松風先生が現れ、漸く状況を理解する。
そうか、倒れたんだ私。
松風先生がいるから、恐らく校内で。
「私……いつ……?」
「覚えてないのね。体育の時間よ。取り敢えず皆には、貧血ってことで通してあるわ」
「すみません、わざわざ……」
体育に参加したのは覚えてる。
最近調子がよかったので、大丈夫だと思った――けど、駄目だったんだ。
「……由仁ちゃん。由仁ちゃんは――……」
松風先生の言葉を遮るように病室の扉が開き、主治医の先生が中に入ってきた。
気が付けば、私は病院のベッドの上にいた。
「……ん」
「由仁ちゃん……?」
微かに開いた視界に心配そうな表情を浮かべた松風先生が現れ、漸く状況を理解する。
そうか、倒れたんだ私。
松風先生がいるから、恐らく校内で。
「私……いつ……?」
「覚えてないのね。体育の時間よ。取り敢えず皆には、貧血ってことで通してあるわ」
「すみません、わざわざ……」
体育に参加したのは覚えてる。
最近調子がよかったので、大丈夫だと思った――けど、駄目だったんだ。
「……由仁ちゃん。由仁ちゃんは――……」
松風先生の言葉を遮るように病室の扉が開き、主治医の先生が中に入ってきた。