キカセテ私にキミの声
契ったヤクソク
―頬を舐められる感覚に意識を浮上させる。

気を失っていたようだ。


体に何か乗っているようで重い。





目を開けると白髪の少年と目が合う。



―――空色の瞳。




パチパチと瞬きをするその少年の姿形に、

はた、

と思い当たる。
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