キカセテ私にキミの声
詳しくはまだ話せないと言ったウィステリアの身体は、
ちょっぴり震えていた。


何も出来ない私に、
彼はただすがり付く力を強め話を続けた。





彼がコエで私と会話しているのは、
その長い間にいたとある人に自分の声を奪われたからだと告げた。



彼を縛ってケイヤクをしていたのはこの世界にある1つの王家の人間達なのだという。



その内のある王女が彼の声を奪ったのだと。
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