アウト オブ ザ ブルー
話を聞いた卓くんはやはり驚いていたが、私の話が終わるとすぐに頭を下げて言った。
「みちるさんには同情しますけど、これでは優があんまりなんで、もう少し優の気持ちもくんでやってもらえませんか…?」
「それはわかってるんだけど…」
「けど、本当にわかってたら、あんな発言はしないはずですよね…?」
卓くんに真顔で突っ込まれ、私は何も言い返すことができなかった。
卓くんが部屋から出て行った後も、
私は彼に非難されたことが気になってなかなか寝つけなかった。
これでマサの家族を全員敵に回してしまったような気がした。
この家で卓くんの信用まで失ったら、私は一体どうすればいいのだろう…。
考えただけで怖かった。