アウト オブ ザ ブルー

私は入学以来、このふたりとよくつるんでいた。



ふたりとも私と同じ英語学科の4年生で、これまた同じく国際交流部のメンバーである。


私達は五十音順に分けたクラスが一緒で、入学当初から同じ国交部に入っていたのもあって、なんとなく行動を共にするようになっていた。


マサだけが「優(マサル)」という名の異性だったが、彼との3年半の付き合いは、意外と男女の友情は成立するものだということを教えてくれた。




最近の私は国交部に顔を出すこともなかったし、


ふたりはキーチのところで卒論を書いていたのだけど、私だけ違う先生から指導を受けていたので、


彼らと学校で顔を合わせるのは久々だった。




「ミッチ!!」


友実が先に私を見つけて声をかけてきた。


椅子から立ち上がって、カレーライスを食べていたのか、スプーンを持った右手を大きく左右に振っている。
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