アウト オブ ザ ブルー
§14 再会
目が覚めた後で子どもに会いに行くと、
娘は既に冷たくなっていた。
赤ちゃんより先に子宮外へ出てしまったへその緒が、骨盤の間に絡まったか挟まったかして、
娘はお腹の中で既にひどい酸欠状態だったらしい。
心臓が止まるかどうかの瀬戸際で生まれてきた娘に、医師が心臓マッサージを施したり薬剤を投与してくれたそうだが、
それも無駄に終わったということだ。
娘はまるで眠っているかのように思えた。
目は閉じていたが、なんとなくキーチに似ているような気がした。
白いバスタオルにくるまれている我が子を抱っこし、その小さな顔に自分の頬を寄せると、
…涙が出た。