アウト オブ ザ ブルー
子どもの火葬の手続きなどは全部マサがしてくれた。
後から彼が持って来てくれた小さな骨壷の中を見てまた泣いた。
娘がこんなふうになってしまったのは自分のせいだと、自分で自分を責めた。
マサは医者の処置が遅かったのだと言い張り、病院を訴えるかと言ってくれた。
けれど忍ちゃんがホントは医者になりたいと思っていて、将来のために深井の名前を出すのはやめてほしいと言い出したため、結局その話は無しになった。
赤ちゃんがいなくなったことを知った忍ちゃんは、これで進学費用を出してもらえるとでも思ったのだろうか。
この春から受験生になった彼女は、急に人が変わったように勉強し始めたということだ。