アウト オブ ザ ブルー
夕食はあまり喉を通らなかった。
気力もそうだが、食欲もわかなかった。
キーチの言葉を心の中で繰り返してみても、私の心は一向に晴れない。
コージさんがかけてくれたおまじないだって、全然効いてない気がした。
子どもを亡くしたこと、マサと結婚してしまったこと、これから私を待っている生活…。
全てが私の心を苦しめる…。
思えばあの子をお腹に宿したときから、私の苦しみは始まっていた。
妊娠発覚時から今日までに起こった悲しみの数々を思い出すと、
私が絶望の淵から這い上がれる可能性はもうゼロに近かった。