アウト オブ ザ ブルー

特に充実した生活を送っているわけでもないのに、時間が経つのはあっという間で、


桜が散り、木々が緑色に変化したかと思うと、季節はゆっくりと梅雨に移っていった。



ジメジメと降り続ける雨は、まるで私の心を映し出しているかのようだった。




季節がどんなに移り変わっても、私自身が変化することはなく、


心は未だに子どもを失ったショックと、キーチに対する不毛な気持ちをぶら下げていた。
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