アウト オブ ザ ブルー

それから私はまたコージさんとふたりきりになるチャンスを狙っていたが、


そんな好機もつかめないまま結婚式はお開きとなり、


私が目を離した隙に、コージさんはいつの間にか帰ってしまったようだった。



なんとか彼と話をしなければ…。




そう思っていた私は、コージさんに話がつくまで、しばらくこの町にいようと思った。




マサの家には行きづらいので、急遽まおちゃんのところに泊めてもらうことにした。


まおちゃんは何も聞かずに「好きなだけ泊まってっていいよ」と言ってくれたので、私はそうさせてもらうことにした。






翌日。


まおちゃんは「クローゼットの中の服、好きなの着ていいからね」と言ってくれたけれど、私は午後から買い物に出かけて、下着や着替えを何着か調達した。


そして夕方、その足でコージさんの夜のバイト先に足を運んでみた。
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