アウト オブ ザ ブルー

側にいた3歳くらいの白人の女の子に、「ハイ!」と言って近づいてみた。


しかし彼女は私の顔をちらっと見ると、すぐに遠くへ逃げてしまった。



くじけず他の男の子に声をかける。


今度は話にのってもらえたが、あっちの子ども特有の早口英語が聴き取れず、会話はすぐに終わってしまった。



ドンマイ自分…と思いながら、次はもう少し小さな、やはり白人系の女の子に話しかけてみる。


すると彼女はこれを読んでとばかりに、1冊の英語で書かれた絵本を持って来た。


日本語にも翻訳されている有名な絵本だ。


彼女を自分の膝の上にのせ、その本を読み聞かせてやると、私の発音が通じたのか、女の子は静かに物語に聞き入っていた。




英語が通じるのはやっぱり楽しい。


久々にそう思った。




そういえば、英語を話すのはしばらくぶりだ。


昔は国交部でいろいろやってたものだけどと、昔のことを思い出したりした。
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