アウト オブ ザ ブルー
そう思ったとき、涙より先にある考えが浮かんだ。
神様は、もしかしたら私に亡くなった娘の分までここにいる子ども達をかわいがりなさいと言っているのかもしれない…。
教会という不思議な空間にいたせいか、急にそんなふうに思えてならなかった。
何日かが過ぎ、子ども達もすっかりなついてくれた頃。
私はここで子ども達と遊ぶことを生きがいにするようになっていた。
子ども相手の仕事など自分には合わないと思っていたが、子どもと歌をうたったり、庭でおにごっこをしたり、一緒におやつを食べたり、
ただそれだけのことが、とてつもなく大きな喜びになっていた。