アウト オブ ザ ブルー
結局、私は病院に行って妊娠を確かめることもせず、夕方までふとんの上で横になって過ごした。
けれどこのまま寝てばかりもいられないので、翌日から再び仕事や家事に励むことを決めた。
前回の妊娠では、お腹は5〜6ヶ月頃までふくらまなかったので、とりあえずはみんなの目もごまかせるだろうと思っていた。
…が、
その考えは甘かった。
それから何日もしないうちに私は教会で動けなくなるほどの腹痛に襲われ、
奥さんの計らいで救急車で病院に運ばれたのだった。
搬送先は前回の妊娠のときに散々入院させられた、あの総合病院だった。
妊娠している可能性があることを告げると、私は嫌な思い出がよみがえる産婦人科病棟へと連れて行かれた。