アウト オブ ザ ブルー

やっと会えた我が子はとにかくかわいくて、私の方が喜びで満たされていくようだった。



私達親子は束の間の対面を果たした後、初ツーショット写真を撮ってもらって、一旦そこでお別れをした。


みーくんはこれから経過観察をするとのことで、何もなければまた後で病室で会えるということだった。






その後すぐに始まった縫合は、やはり今回も痛かったけれど、


痛みより喜びの方が強くて、お腹が何度も引っ張られる感じもそれほど苦にはならなかった。




無事赤ちゃんを取り上げたということで先生達の緊張も解けたのか、その後手術着姿の面々は何やら雑談を交わしていた。



けれど、幸せに包まれていた私にはそれも子守唄のように聞こえ、


前回の手術時同様、私は無意識のうちに心地良い眠りについていた。
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