アウト オブ ザ ブルー

目が覚めた後。


点滴をつけたままベッドの上で横になっていた私のところに、


助産師が透明なベッドに入ったみーくんを連れて来てくれた。



水色の産着を着た彼は、誕生直後に比べて少し顔つきが変わったような気がした。


さっきよりも人間らしく、愛らしさが倍増している。



助産師は安らかに眠っているみーくんを抱き上げて、私の横に寝かせてくれた。



みーくんのあったかさが伝わってくるようだった。




「おっぱいをあげてみる?」と聞かれたので「はい」と答えると、


彼女は横になったまま赤ちゃんに授乳する方法を教えてくれた。



すると息子は小さな口で胸に吸い付いてくれたので、私はまた感動してしまった。





数時間後、今度はベッドの上に起き上がって授乳してみたけれど、これはあまりうまくいかなかった。



へこむ私に助産師が「まあ、そのうち慣れるわよ」と言って励ましてくれたが、


まさに『プラクティス・メイクス・パーフェクト』で、回を重ねれば重ねるほど、私の飲ませ方も息子の飲み方も日々上達していった。
< 363 / 417 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop