アウト オブ ザ ブルー
「ミッチさ…、キーチと付き合ってるわけ…?」
あまりにも唐突すぎる質問に、私は思わず固まってしまった。
友実が言った。
「ごめん…、うちらカバン届けようと思ってさ、ミッチのこと、駐車場まで追いかけてきたんだ…。でもミッチ、キーチとなんか話してたでしょ?うちら出るに出られなくて、近くの車に隠れてふたりの話が終わるの待ってたんだよね…。そしたらキーチ、ミッチのこといきなり抱きしめるじゃない…?ミッチは泣いてるみたいだったし、さてはこのふたり、なんかあるなと思ってさ…」
どうやら友実とマサに、さっきのやりとりを終始見られていたようだ。
マサはやっぱりふたりは付き合ってるのかと更に詰め寄ってくる。
私は仕方なく、ふたりにキーチとの関係や、今抱えている悩みなどを全て聞いてもらうことにした。